日月神示 夏の巻 第一帖(七一八)から第九帖(七二六)

第二十八巻

 

夏の巻(全二十五帖)

 

自 昭和二十七年三月三日

至 昭和二十七年三月八日

 

 

第一帖(七一八)

 

 与えられたもの、そのもの喜ぶようにすれば楽に行けるよう、暮らし向きも楽し楽しで暮らせるようになっていますよ。有り余るほど与えてあるではないですか。生かして使いなさい。生活に何故あくせくするのですか。与えてあるもの殺すから自分も死の苦しみするのですよ。有限でなければモノは顕(あら)われないのです。モノに顕わすと有限となるのです。すべてに感謝しなさいと言ってありましょう。すべてのものに、それ相当の意義あるのです。全体的には喜びしなければなりません。愛をもって接しなければなりません。信をおかねばなりません。しかし局部々々においては、それぞれ、その時に応じて処理しなければなりません。ただその場合は、ゆとりをもって処理しなさい。綱長くしておかねばなりません。

 

 

第二帖(七一九)

 

 ゝがよろこびなのですよ。またゝのゝはムでもありますよ。内から外に向かって行くのが神のやり方、外から内に向かって行くのが、幽界(がいこく)のやり方。〇からゝに行くのは、マコトが逆であるから、マコトのことはわかりません。外から行く宗教や哲学や科学が元をわからなくしているのですよ。元わからないで生きの命のわかるはずないのですよ。今の世は逆様(さかさま)です。先祖から正しなさい。原因から正して行かないといけません。神から出てゝに還り、無限より出て有限に形し、有限から無限に還り、また有限に動くのがマコトのやり方ですよ。マコトの理解者には甘露(かんろ)の水です。

 

 

第三帖(七二〇)

 

 人間とは神と共に自分自身で生長して行かねばなりません。人間から見れば全智全能の神、あるのですよ。このことよくわかりて下さいね。マコトの理解と迷信との別れる大切ことです。

 

 

第四帖(七二一)

 

 何神様とハッキリ目標つけて拝みなさい。ただぼんやり神様と言っただけではなりません。大神は一柱(ひとはしら)ですが、あらわれの神は無限ですよ。根本の、太(オオ)ヒツキクニ大神さまと念じ、その時その所に応じて、とくに何々の神様とお願いしなさい。信じ合うものあれば、病気もまた楽しく、貧苦もまた楽しいのですよ。例外というのは、ないのですよ。他の世界、他の天体、他の小宇宙からの影響によって起こる事象が例外と見えるのです。心大きく、目開けなさい。

 

 

第五帖(七二二)

 

 なりなると言ってありましょう。ナルというのは内分は同じですが、形の変わることなのです。ウムとナルとは同じであって、同じではないのですよ。

 

 

第六帖(七二三)

 

 本当にモノを見、聞き、味わい、消化して行かなければなりませんよ。地の上にあるもの、人間のすること、そのすべては霊界で同じことになっていると言ってありましょう。まず霊の世界の動き大切。霊の食物、霊の生活、求める人民少ないですね。これでは片輪車、いつまでたってもドンテンドンテンですよ。そのものを見、そのものに接して下肚(したはら)がグッと力こもってくるものはよいもの、ホンモノですよ。キはすべてのものに流れ込むもの。信仰は理智的にも求められる、全(まった)き情です。真理を理解するのが早道。確信となりますよ。

 

 

第七帖(七二四)

 

 神も人間も同じであると言ってありましょう。同じであるが違うと言ってありましょう。それは大神の中に神を生み、神の中に人民を生んだためです。自分の中に、自分新しく生む時は、自分と同じカタのものを生む。大神弥栄なれば、神も弥栄、神弥栄なれば人民弥栄です。困るとか、苦しいとか、貧しいとか悲しいとかいうことないのですよ。道ふめというのは、生みの親と同じ生き方、同じ心になりなさいということです。人民いくら頑張っても神の外には出られませんよ。神いくら頑張っても大神の外には出られませんよ。

 

 

第八帖(七二五)

 

 見えるものから来る幸福には限りがあるが、見えないものから来る幸福は無限です。尽きないよろこびは常に神から。

 

 

第九帖(七二六)

 

  ウムということは、自分をよりよく生長させること。一つ生めば自分は一段と上に昇る。この道理わかるでしょう。産むことによって、自分が平面から立体になるのですよ。毎日、一生懸命に掃除していても、何処かにホコリ残るものです。まして掃除しない心にホコリつもっていることくらい、誰にでもわかっているでしょう。神示で掃除しなさい。大病にかかると借金してでも名医にかかるのに、霊的大病は知らない顔でよいのですか。信仰を得て霊的に病気治すのは、一瞬には治りませんよ。奇跡的に治ると見るのは間違い。迷信です。時間も要り手数もいります。物も金もいります。大き努力いるのですよ。取り違い多いですね。