日月神示 富士の巻 第二十帖(一〇〇)から第二十四帖(一〇四)

第二十帖(一〇〇)

 

 今のうちに草木の根や葉を日に干して貯えておきなさい、保持の神様御怒りだから、今年は五分くらいしか食べ物とれないから、そのつもりで用意しておいてくださいね。神は気(け)もない時から知らしておくから、この神示よく読んでいなさい。ひと握りの米に泣くことあると知らしてありましょう、米ばかりではありません、何もかも、臣民もなくなるところまで行かねばならないのです、臣民ばかりではありません、神々様さえ今度は無くなる方あります。臣民というものは目の先ばかりより見えないから、呑気(のんき)なものですが、いざとなっての改心は間に合わないから、くどう気つけてあるのです。日本ばかりではありません、世界中はおろか三千世界の大洗濯と言ってありましょう、神にすがって神の言う通りにするよりほかには道ないのです、それで神々様を祀って、上の御方からも下々からも、朝に夕に言霊(ことたま)がこの国に満つようになったら神の力現わすのです。江戸にまず神まつれと、くどう言ってあることよくわかるでしょう。八月の二十七日、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三。

 

 

第二十一帖(一〇一)

 

 神の言うこと何でも素直に聞くようになれば、神は何でも知らしてやりますよ。配給のことでも統制のことも、わけなく出来るのです、臣民みな喜ぶように出来るのです、何もかも神に供えてからと言ってありましょう、山にも川にも野にも里にも家にも、それぞれに神祀りなさいと言ってありましょう、ここの道理よくわかりませんか。神は知らしてやりたいのですが、今では猫に小判です、臣民神にすがれば、神にまつわれば、その日からよくなると言ってありましょう、何も難しいことではないのです、神は無理言いませんよ、この神示読めばわかるようにしてあるのですから、役員早く知らして、縁ある臣民から知らしてくださいね。

 

 印刷できないと言えば何もしないでいますが、診察しないでも知らすこと出来るのです、よく考えて見なさい、今の臣民、学に囚(とら)えられていると、まだまだ苦しいこと出来ますよ、理屈ではますますわからないようになります、早く神まつりなさい、上も下も、上下揃ってまつってくださいね、てんし様を拝みなさい、てんし様にまつわりなさい、その心が大和魂です、益人(ますひと)の益心(ますこころ)です、ますとは弥栄(いやさか)のことです、神の御心です、臣民の御心も神の御心と同じことになって来ます、世界中一度に唸(うな)る時が近づいて来ましたよ。八月の二十八日、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三ふで。

 

 

第二十二帖(一〇二)

 

 まつりまつりと、くどう言って知らしてありますが、まつり合わしさえすれば、何もかも、嬉し嬉しと栄える仕組です、悪も善もないのです、まつれば悪も善です、まつらねば善もないのです、この道理わかりましたか、まつりと言って神ばかり拝んでいるようでは何もわかりませんよ。そんな我れ善(よ)しでは神の臣民とは言えませんよ、早くまつりてくださいと言うこと、よく聞き分けてくださいね。

 

 我(われ)が我がと思っているのはまつりていない証拠です、鼻高となればポキンと折れると言ってある道理よくわかるでしょう、この御道は鼻高と取り違いが一番邪魔になるのです、と言うのは、慢心と取り違いはまつりの邪魔になるからです。ここまで分けて言えばよくわかるでしょう、何事もまつりが第一です。八月の二十九日、(〇の中にゝの印)の一二(〇の中にゝの印)。

 

 

第二十三帖(一〇三)

 

 世界は一つになりました、一つになって神の国に攻め寄せて来ると言ってあることが出て来ました。人民にはまだわからないでしょうが、今にわかって来ます、くどう気つけておいたことのいよいよが来ました、覚悟はよいですか、臣民一人一人の心も同じになっておりましょう。

 

 学と神の力との大戦(おおたたかい)です、神国の神の力あらわす時が近くなりました。今あらわすと、助かる臣民ほとんどないから、神は待てるだけ待っているのです、臣民もかわいいが、元を潰すことならないから、いよいよとなったらどんなことあっても、ここまで知らしてあるのですから、神に手落ちはないのです。いよいよとなれば、わかっていることなれば、なぜ知らさないのだと言いますが、今では何馬鹿なと言って取り上げないことよくわかっているのです。因縁の身魂にはよくわかります、この神示読めば身魂の因縁よくわかります、神の御用する身魂は神が選りぬいて引っ張りているのです、遅し早しはありますが、いずれはどうしても、逃げてもイヤでも御用させるようになっているのです。

 

 北に気をつけなさい、東も西も南もどうするつもりですか、神だけの力では臣民に気の毒出来ますよ、神と人との和のはたらきこそ神喜ぶのです、早く身魂磨けと言うことも、悪い心洗濯しなさいと言うこともわかるでしょう。八月の三十日、(〇の中にゝの印)の一二か三。

 

 

第二十四帖(一〇四)

 

 富士を目ざして攻め寄する、大船小船、天(あめ)の船、赤鬼青鬼黒鬼や、大蛇(おろち)、悪狐(あくこ)を先陣に、寄せ来る敵は空蔽(おお)い、海を埋(うず)めてたちまちに、天日(てんじつ)暗くなりにけり、折しもあれや日の国に、一つの光現われぬ、これこそ救いの大神と、救い求むる人々の、目に映れるは何事ぞ、攻め来る敵の大将の、大き光と呼応して、一度にドッと雨ふらす、火の雨何ぞたまるべき、まことの神はなきものか、これはたまらぬともかくも、生命(いのち)あっての物種(ものだね)と、兜を脱がんとするものの、次から次にあらわれぬ、折しもあれや時ならぬ、大風起こり雨来たり、大海原には竜巻や、やがて火の雨地震(つちふる)い、山は火を吹きどよめきて、さしもの敵も悉(ことごと)く、この世の外(ほか)にと失(う)せにけり、風やみ雨も収まりて、山川鎮まり国土(くにつち)の、ところどころに白衣(しろぎぬ)の、神の息吹に甦る、御民(みたみ)の顔の白き色、岩戸ひらけぬしみじみと、大空仰ぎ神を拝み、地に跪(ひざまず)き御民らの、目にすがすがし富士の山、富士は晴れたり日本晴れ、富士は晴れたり岩戸あけたり。八月の三十日、(〇の中にゝの印)の一二の(〇の中にゝの印)。