日月神示 富士の巻 第一帖(八一)から第六帖(八六)

第三巻

 

富士の巻(全二十七帖)

 

自 昭和十九年八月十日

至 昭和十九年八月三十日

 

 

第一帖(八一)

 

 道はいくらもありますが、どの道通ってもよいと言うのは、悪のやり方です、神の道は一つです、はじめから神の世の道、変らぬ道があればよいと言っていますが、どんなことしても我(われ)さえ立てばよいように言っていますが、それが悪の深き腹の一厘です。神の道は始めの道、神の成れる道、神の中のゝなる初め、ゝは光のゝ、神は世の道、このこと気のつく臣民ありませんが、一が二わかる奥の道、身魂掃除すればこのことわかるのです、身魂磨き第一です。八月十日、(〇の中にゝの印)の一二(〇の中にゝの印)。

 

 

第二帖(八二)

 

 甲斐の山々に立って、ヒレ振りて祓いてくださいね、一二(ひつき)神に仕えている臣民、代わる代わるこの御役つとめてくださいね。今はわからないでしょうが結構な御役です。

 

 この神示腹に入れておいてくださいと言うに、言うこと聞く臣民少ないのですが、今に後悔するのがよくわかっているから、(〇の中にゝの印)はくどう気をつけておきなさい、読めば読むほど神徳あります、どんなことでもわかるようにしてあります、言うこときかねば一度は種だけにして、根も葉も枯らしてしまって、次の世の大掃除せねばならないから、種のあるうちに気つけておれど、気つかねば気の毒出来ますよ。

 

 今度の祭典(まつり)御苦労でした、神界では神々様大変の御喜びです、雨の神、風の神殿、ことに御喜びになられました。

 

 この大掃除一応やんだと安堵(あんど)する。この時、富士鳴門がひっくり返りますよ、天の道、地の道です、ひっくり返ります、早く改心してくださいね。八月の十一日、(〇の中にゝの印)のひつくの神。

 

 

第三帖(八三)

 

 メリカもキリスは更なり、ドイツもイタリもオロシヤも外国はみな一つになって神の国に攻め寄せて来ますから、その覚悟で用意しておきなさい。神界ではその戦の最中です。学と神力との戦と言ってありましょう、どこからどんなこと出来るか、臣民にはわからないでしょう、一寸先も見えないほど曇っていて、それで神の臣民と思っているのですか、畜生にも劣っていますよ。まだまだ悪くなって来ますから、まだまだ落ち沈まねば本当の改心出来ない臣民沢山ありますよ。

 

 玉とは御魂(おんたま)です、鏡とは内に動く御力です、剣(つるぎ)とは外に動く御力です、これを三種(みくさ)の神宝(かんだから)と言います。今は玉がなくなっているのです、鏡と剣だけです、それで世が治まると思っていますが、肝腎(かんじん)の真中ないのです、それでちりちりばらばらです。アとヤとワの世の元要ると言ってありましょう、この道理わかりませんか、剣と鏡だけでは戦勝てませんよ、それで早く身魂磨いてくださいと言ってあるのです。上下(うえした)ないのです、上下に引っ繰り返しますよ、もう神待てないところまで来ていますよ、身魂磨けたらどんなところでどんなことしていても心配ありませんよ、神界の都(みやこ)には悪が攻めて来ているのです。八月の十二日、(〇の中にゝの印)のひつくの神。

 

 

第四帖(八四)

 

 一二三(ひふみ)の仕組が済んだら三四五(みよいづ)の仕組ですと言ってありましたが、世の元の仕組は三四五の仕組から五六七(みろく)の仕組となるのです、五六七のしくみはミロクの仕組のことです、獣と臣民とハッキリ分かったら、それぞれの本性出すのです、今度は万劫末代(まんごうまつだい)のことです、気の毒出来るから洗濯大切と言ってあるのです。今度お役決まったらそのままいつまでも続くのですから、臣民よくこの神示読んでおいてくださいね。八月十三日、(〇の中にゝの印)のひつくのか三。

 

 

第五帖(八五)

 

 喰うものがないと言って臣民不足言っていますが、まだまだ少なくなって、一時は喰う物も飲むものもなくなるのです、何事も行であるから喜んで行して下さいね。滝に打たれ、蕎麦粉喰うて行者、行していますが、断食する行者もいますが、今度の行は世界の臣民みな二度とない行ですから厳しいのです。この行出来る人と、よう我慢出来ない人とあります、この行出来なければ灰にするよりほかないのです、今度の御用に使う臣民はげしき行さして神うつるのです。今の神の力は何も出てはいないのです。この世のことは神と臣民と一つになって出来ると言ってありましょう、早く身魂磨いて下さいね。

 

 外国は〇、神の国はゝと言ってありますが、ゝは神です、〇は臣民です、〇ばかりでも何も出来ません、ゝばかりでもこの世の事は何も成就しません、それで神かかれるように早く大洗濯してくれと言っているのです、神急けるのです、この御用大切です、神かかれる肉体沢山要るのです。今度の行は〇を綺麗にする行です、掃除出来た臣民から楽になるのです。どこにおっても掃除出来た臣民から、よき御用に使って、神から御礼言って、末代名の残る手柄立てさせます。神の臣民、掃除洗濯出来たらこの戦は勝つのです、今は一分もありません、一厘もありません、これで神国の民と言って威張っていますが、足許(あしもと)からビックリ箱があいて、四ツん這(ば)いになっても助からないことになるのです、穴掘って逃げても、土もぐっていても、灰になる身魂は灰です、どこにいても助ける臣民、助けます。神が助けるのではないのです、神助かるのです、臣民も神も一緒に助かるのです、この道理よく肚に入れてくださいね、この道理わかったら神の仕組はだんだんわかって来て、何という有り難いことかと、心がいつも春になります。八月の十四日の朝、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三。

 

 

第六帖(八六)

 

 今は善の神が善の力弱いから、善の臣民苦しんでいますが、今しばらくの辛抱です、悪神総がかりで善の肉体に取りかかろうとしているから、よほどフンドシ締めていないと負けます。親や子に悪の神かかって苦しい立場にして、悪の思う通りにする仕組立てているから気をつけなさい。

 

 神の、もう一つ上の神の世の、もう一つ上の神の世の、もう一つ上の神の世は戦済んでいますよ、三四五から五六七の世になれば、天地光って何もかも見えすきます。八月のこと、八月の世界のこと、よく気つけておいてくださいね、いよいよ世が迫って来ると、やり直し出来ないと言ってありましょう。いつも剣の下にいる気持ちで心引き締めていてくださいね、臣民口で食べる物ばかりで生きているのではないのです。八月の十五日、ひつく神と(〇の中にゝの印)のひつ九のか三しるさせます。