日月神示 富士の巻 第七帖(八七)から第十三帖(九三)

第七帖(八七)

 

 悪の世であるから悪の臣民世に出ているのです、善の世にグレンと引っ繰り返ると言うのは、善の臣民の世となることです。今は悪が栄えていますが、この世では人間の世界が一番遅れているのですよ、草木はそれぞれに神のみことのまにまになっているのです。一本の大根でも一粒の米でも何でも尊くなったでしょう、一筋の糸でも光出て来たでしょう、臣民が本当のつとめしたなら、どんなに尊いか、今の臣民には見当とれないでしょう、神が御礼言うほどに尊い仕事出来る身魂です、殊(こと)に神の国の臣民みな、まことの光あらわしたなら、天地が輝いて悪の身魂は目あいてはおれないことになるのです。結構な血筋に生まれていながら、今の姿は何事ですか。神はいつまでも待てないから、いつ気の毒出来るか知れませんよ。戦恐れていますが、臣民の戦くらい何が恐いのですか、それより己の心に巣食っている悪のみたまが恐いのですよ。八月の十六日、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三。

 

 

第八帖(八八)

 

 山は神です、川は神です、海も神です、雨も神、風も神です、天地みな神です、草木も神です、神祀りなさいと言うのは神にまつろうことと言ってありましょう、神々まつり合わすことです、皆何もかもまつりあった姿が神の姿、神の心です。皆まつれば何も足らないことないのです、余ることないのです、これが神国の姿です、物足りない足りないと臣民泣いていますが、足りないのではないのです、足りないと思っていますが、余っているではないですか、上(かみ)の役人どの、まず神祀りなさい、神祀って神心となって神の政治しなさい、戦などは何でもなくケリつきます。八月十七日、(〇の中にゝの印)の一二のか三。

 

 

第九帖(八九)

 

 神界は七つに分かれています、天(あま)つ国三つ、地(つち)の国三つ、その間に一つ、天国が上中下の三段、地国(地獄)も上中下の三段、中界の七つです、その一つ一つがまた七つに分かれているのです、その一つがまた七つずつに分かれています。

 

 今の世は地獄の二段目です、まだ一段下ありますよ、一度はそこまで下がるのです、今一苦労あるとくどう言ってあることは、そこまで落ちることです、地獄の三段目まで落ちたら、もう人の住めない所ですから、悪魔と神ばかりの世にばかりなるのです。この世は人間にまかしているのですから、人間の心次第です、しかし今の臣民のような腐った臣民ではありません、いつも神の憑(か)かっている臣民です、神憑かりとすぐわかる神憑かりではなく、肚の底にシックリとゝ鎮まっている臣民です、それが人間の真の姿です。

 

 いよいよ地獄の三段目に入るから、その覚悟でいてくださいね、地獄の三段目に入ることの表は一番の天国に出づることです、神のまことの姿と悪の見られないさまと、ハッキリ出て来ます、神と獣と分けると言ってあるのはこのことです。何事も洗濯第一。八月の十八日、(〇の中にゝの印)の一二(〇の中にゝの印)。

 

 

第十帖(九〇)

 

 いよいよ戦烈しくなって、喰うものもなく何もなくなり、住むとこもなくなったら行く所なくなります。神の組から除かれた臣民と神の臣民とどちらがえらいか、その時になったらハッキリします、その時になってどうしたらよいかと言うことは神の臣民なら誰でも神が教えて手引っ張ってあげますから、今から心配せずに神の御用しなさいな。

 

 神の御用と言って自分の仕事をなまけてはなりませんよ。どんな所にいても神がスッカリと助けてやりますから、神の言うようにして、今は戦しておってくださいね。てんし様御心配なさらぬようにするのが臣民のつとめです。神の臣民、九十に気をつけなさい、江戸に攻め来ましたよ。八月の十九日、(〇の中にゝの印)のひつ九の(〇の中にゝの印)。

 

 

第十一帖(九一)

 

 神土(つち)は、白は「し」のつく、黄は「き」のつく、青赤は「あ」のつく、くろは「く」のつく山々里々から出て来ます、よく探して見なさい、三尺下の土なればよいのです、いくらでも要るだけ一杯出て来ます。八月二十日、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三。

 

 

第十二帖(九二)

 

 御土は神の肉体です。臣民の肉体もお土から出来ているのです、このことわかったら、お土の尊いことよくわかるでしょう。おヒナは女(おみな)です。甲斐の仕組ご苦労でありました。これからいよいよ厳しくなります、よく世の中の動き見ればわかるでしょうが、汚れた臣民上がれない神の国に上がっているではないですか。いよいよとなったら神が臣民にうつって手柄させますが、今では軽石のような臣民ばかりで神かかれませんよ。早く神の言うことよく聞いて、生まれ赤子の心になって、神の容れものになってくださいね。一人改心すれば千人助かります、今度は千人力与えます、何もかも悪の仕組はわかっています、いくらでも攻めて来てみなさい、(〇の中にゝの印)には世の元からの神の仕組してあります、学や知恵でまだ神にかなうと思っているのですか、神にはかないませんよ、八月の二十一日、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三。タイチご苦労でした。

 

 

第十三帖(九三)

 

 何もかもてんし様のものではないですか、それなのにこれは自分の家です、これは自分の土地ですと言って自分勝手にしているのが神の気に入りません、一度は天地に引き上げと知らしてあったこと忘れてはなりませんよ、一本の草でも神のものです。野から生れたもの、山から採れたもの、海の幸も、みな神に供えてから臣民戴きなさいと言ってあるわけも、それでわかるでしょう。

 

 この神示(ふで)よく読んでさえおれば病気もなくなります、そう言えば今の臣民、そんな馬鹿あるかと言いますが、よく察して見なさい、必ず病も治りますよ、それは病人(やみびと)の心が綺麗になるからです、洗濯しなさい掃除しなさいと言えば臣民何もわからないから、あわてていますが、この神示読むことが洗濯や掃除の始めで終わりなのです、神は無理は言いませんよ、神の道は無理していないのです、よくこの神示読んでくださいね。読めば読むほど身魂磨かれますよ、と言っても、仕事をよそにしてはなりませんよ。臣民というものは馬鹿正直だから、神示読めと言えば、神示ばかり読めばよいように思っていますが、裏も表もあるのです。役員よく知らしてやりなさい。八月の二十二日、(〇の中にゝの印)のひつ九のか三のお告げ。