日月神示 上つ巻 第一帖(一)から第二帖(二)

第一巻

 

上(うえ)つ巻(全四十二帖)

 

自 昭和十九年六月十日

至 昭和十九年七月九日

 

 

第一帖(一)

 

 富士は晴れたり、日本晴れ。神の国のまことの神の力をあらわす代(よ)となれる、仏もキリストも何も彼(か)もはっきり助けて、しち難しい御苦労のない代が来るから、身魂(みたま)を不断に磨いて一筋の誠を通してくださいね。

 

 いま一苦労ありますが、この苦労は身魂をみがいていないと越せない、この世始まって二度とない苦労です。このむすびは神の力でないと何も出来ません、人間の算盤(そろばん)でははじけないことです。日本はお土が上がる、外国はお土が下がる。都(みやこ)の大洗濯、鄙(ひな)(田舎)の大洗濯、人のお洗濯。今度はどうもこらえてくれというところまで、後へ引かぬから、そのつもりでかかって来なさい。神の神の力を、はっきりと見せてやる時が来ました。

 

 嬉しくて苦しむ者と、苦しくて喜ぶ者と出て来ます。神は神の国、神の力でないと、何にも成就しません。人の力で何が出来ましたか、みな神がさしているのです。いつでも神かかれるように、綺麗に洗濯しておってくださいね。戦(いくさ)は今年中と言っていますが、そんなちょこい戦ではありません、世界中の洗濯ですから、いらぬものが無くなるまでは、終わらぬ道理がわかりませんか。臣民同士のいくさではない、神と神、あかとあか、人と人、ニクとニク、タマとタマの戦です。己の心を見なさい、戦が済んでいないでしょう、それで戦が済むと思っているとは、あきれたものです。早く掃除しないと間に合いません、何より掃除が第一。さびしさは人のみかは、神は幾万倍です、さびしさ越えて時を待つ。神が世界の王になる、てんし様が神とわからない臣民ばかり。口と心と行(おこない)と、三つ揃ったまことを命(みこと)といいます。神の臣民みな命になる身魂、掃除身魂結構。六月の十日、ひつくのか三。

 

 

第二帖(二)

 

 親と子ですから、臣民は可愛いから旅の苦をさしてあるのに、苦に負けてよくもここまでおちぶれてしまいましたね。鼠(ねずみ)でも三日先のことを知るのに、臣民は一寸先さえわからないほどに、よくも曇りましたね、それでも神の国の臣民、天道人を殺さず、食べ物がなくなっても死にはしません、ほんのしばらくです。木の根でも食べていなさい。闇のあとには夜明け来る。神は見通しですから、心配しないように。手柄は千倍万倍にして返すから、人に知れたら帳引きとなるから、人に知れんように、人のため国のため働きなさい、それがまことの神の臣民です。酒と煙草も勝手に作って暮らせる善き世になります、それまで我慢できない臣民沢山あります。早く(〇の中にゝの印)の神の言う通りにせねば、世界を泥で海にせねばならないから、早く(〇の中にゝの印)神心になってくださいね、神頼みますよ。盲が盲を手を引いて、何処へ行くつもりやら、気のついた人から、まことの神の容れものになってくださいね。悪の楽しみは先に行くほど苦しくなるから、初めは辛いなれど、先を楽しみに辛抱してくださいね。配給は配給、統制は統制のやり方、神のやり方は(〇の中にゝの印)の光、臣民ばかりでなく、草木も喜ぶやり方です、日の光は神の心です。いざ人の知恵で一つでも善きことしましたか、何もかも出来そこないばかり、にっちもさっちもならないことにしていても、まだ気がつかない、盲には困る困る。救わねばならず、助かる臣民はなく、泥の海にするは易(やす)いなれど、それでは(〇の中にゝの印)に済まず、これだけにこと分けて知らしてあるのに、聞かねばまだまだ痛い目をみせねばなりません。冬の先が春とは限りません。神の国を八つに切って殺す悪の計画、神の国にも外国の臣(しん)がおり、外国にも神の子がいます。岩戸が開けたら人にわかります。六月の十日、書は、ひつくのか三。てんめ御苦労です。