日月神示 極め之巻 第十一帖から第二十帖

第十一帖

 

 陽(ひ)あたりのことと、陽かげのことと一時に出て来るのです、立て壊しと立て直しが一時にくるのです、神の言った通りになっていましょう、学で説くと学の鬼に囚われます、智で説くと智の、理で説くと理の鬼に囚われます、このままに伝えて下さいね。天の世界も潰してはなりません、地の世界も潰すわけにはいきませんが、地上の事は立て直し難しいなれど、見ていなさい、一厘の火水(ひみつ)でデングリ返して、見事なことを御目(おめ)にかけますよ。

 

 

第十二帖

 

 口先ばかりで、その場限りでうまいこと言っていますが、それは悪の花、心と行が伴わないからです、己(おのれ)自身の戦(いくさ)が終わっていないからです。そなたの持つ悪いクセを直して下さいね、それが御神業です。神々様も自分のクセを直すために御苦労なさっているのです、そのために生長します。昨日の自分であってはなりませんよ。六十の手習いで止まってはなりません、死ぬまで、死んでも手習いです。お互いに拝(おろが)みなさい、拝むとすべてが自分となります、拝むところへ集まって来て弥栄です。

 

 

第十三帖

 

 これまでに言ってきかせても、言うこときかぬ人民多いのです、きく耳ないならば思うようになってみなされ、グルグル廻ってまた始めからですよ、人民は神の中にいるのですから、いくら頑張っても神の外には出られません。死んでも神の中にいるのです、思う様(さま)やりて得心改心、我(われ)が我がで苦しむのも薬というもの。

 

 

第十四帖

 

 正しくないものが正しい方に従わねばならないと人民言っていますが、正とか不正とか言う平面的衣を早く脱いで下さいね。マコトを衣として下さいね、マコトを衣にするには心がマコトとなりなりて、マコトの肉体とならねばなりません、マコトとは数(かず)です、言(こと)です、色です、その配列、順序、法則です。

 

 

第十五帖

 

 右の頬を打たれたら左の頬を出しなさい、それが無抵抗で平和の元ですと言っていますが、その心根(こころね)をよく洗って見つめなさい、それは無抵抗ではないのです、打たれるようなものを心の中に持っているから打たれるのです。マコトに居れば相手が手を振り上げても打つことは出来ません、よく聞き分けて下さいね。笑って来る赤子の無邪気は打たれないでしょう、これが無抵抗です。世界一家天下泰平です、左の頬を出す愚かさをやめて下さいね。

 

 

第十六帖

 

 頭下げて低くなって見なさいな、必ず高い所から流れてきますよ。高くとまっているから流れて来ないのです、神の恵みは水のように淡々として低きに流れて来ますよ、自分が自分に騙(だま)されないように心して下さいね、善悪を決めて苦しんでいますよ。世界の片端(かたはし)、浜辺からいよいよが起こって来ました、夜明け近づきましたよ。

 

 

第十七帖

 

 今までの逃(のが)れ場所は山でしたが、今度は山に逃げても駄目、神の御旨(みむね)の中にあります、山に移って海に入れよと言ってありましょう、今度のことです。

 

 

第十八帖

 

 この神示は、神と竜神と天人天使と人民たちに与えてあるのです。天界での出来事は必ず地上に写って来るのですが、それを受け入れる、その時の地上の状態によって、早くもなれば遅くもなり、時によっては順序も違うのです、人民は近目ですからいろいろと言いますが、広い高い立場で永遠の目でよく見極めて下さいね。寸分の間違いもないのです、これが間違ったら宇宙は粉微塵(こなみじん)、神はないのですよ。

 

 

第十九帖

 

 天人天使の行為が、人民に写るのですが、人民の自由、能力の範囲における行為はまた逆に、天界に反映するのですよ、日本と唐(中国)と土地が違うように、日本人と唐人とは違う、天界の写り方も違うのです。同じ日本人でも時と所によって違います。肌の細かい絹と、荒壁にうつる映画は、同じでも少しずつ違うようなもの、違ってうつるのがマコトです、同じ数でも123と一二三は違うのです、わかって下さいね。新しき世界に進むこと大切なことです。

 

 

第二十帖

 

 今の学者には今の学しかわかりません、それでは今度の岩戸開きの役には立ちません、三千世界の岩戸開きですから、少しでもフトマニに違ってはなりませんよ。廻りくどいようなれど、とつぎの道から改めなさいな、出舟の港は夫婦からですと言ってありましょう、ミトノマグワイでなければ正しき秩序は生まれません、素戔嗚命(スサナルノミコト)が荒ぶる神、悪神ではなく、人民の罪を背負って下さる救い主の大神であることがわからなければ、岩戸は開けませんよ。新しき世界の宮は土地です、住所(すまい)です、永遠に在(おわ)す神は住む土地です、下には永遠の腕があります。