日月神示 春の巻 第十四帖(六七一)から第二十帖(六七七)

第十四帖(六七一)

 

 どんな草でも木でもその草木でなければならない御用ありますよ。だから生きているのですよ。そのはたらき御用忘れるから苦しむ。行き詰まる。御用忘れるから亡びるのですよ。個人は個人の、一家は一家の、国は国の御用があります。御用大切、御用結構。日本が変わって世界となったのです。自分の為ばかりの祈りには、自分だけの神しか出て来ません。悪の祈りには悪の神。善の祈りには善の神。始めの間は中々わからないものです。神様のなされる真似から始めて下さいね。

 

 

第十五帖(六七二)

 

 思うようにならないのは、天地の弥栄、生成化育にあずかって働いていないからです。今の世界の行き詰まりは、世界が世界の御用をしていないからです。神示読みなさい。秘文(ひふみ)世界にうつしなさい。早くうつしなさい。早くうつしなさい。人間の智のみでは世界はよくなりません。裏側だけ清めても総体は清まりません。神に目覚めなければなりません。愛にも内のものと外のものとがあります。愛と言えば何でもよいと思っていてはなりません。愛の悪もありますよ。すべてこの通りです。上の、より高いところから来るから奇蹟と見え、偶然と見えるのですよ。神からの現われであるから、その手順がわからないから偶然と見えるのですよ。偶然の真理悟りなさいと言ってありましょう。これがわかれば大安心、立命。

 

 

第十六帖(六七三)

 

 あなたまかせ、よい妻と言ってありましょう。神まかせがよい人民ですよ。この神と認めたら理解して、まかせ切りなさい。太元の神様に惚(ほ)れ参らせなさい。真の信仰の第一歩です。雨降れば雨を、風吹けば風を、ひとまず甘受しなさい。甘受した後、処理して行かなければなりません。受け入れずにハネ返すのは大怪我のもと。何回でも何回でも同じこと繰り返さなければならないことになりますよ。何か迫り来るのは、何か迫り来るものが自分の中にあるからです。内にあるから外から迫るのです。自分で呼び寄せているのです。苦しみの神、因果の神呼んでおいて、不足言っている者多いですね。自分で呼び寄せながら嫌がってハネ返す手あるまいに。同じものでも表からと裏からとでは違うのです。同じ目で見ても、違ってうつるのですよ。心得なさい。

 

 

第十七帖(六七四)

 

 希望は愛の現われの一つ。どんな時、どんな人にも与えられているのです。希望にもえつつ、現在を足場として生きなさい。呼吸しなさい。同じことしていても、希望もつ人は栄え、希望なき人は亡びる。希望は神です。アイウエオからアオウエイの世にうつって来ますよ。アオウエイの世が天国です。用意はよいですか。今の世は道具ばかりです。使う人民、早くつくりなさい。

 

 

第十八帖(六七五)

 

 使命がいのち。上から、神から命じられたことがいのちです。使命はつくられた時に与えられます。使命なくてものは生まれませんよ。自分の使命は内に聞きつつ外に聞きなさい。使命果たすがよろこびです。使命果たすには生命がけでなくてはなりません。生命ですから。努力した上にもしなければなりませんよ。努力には苦もあります。苦のない努力ありませんよ。右を動かせば左も動きますよ。果たせば苦は楽。果たさなければ楽も苦。重荷あるからこそ、苦あるからこそ、風にも倒れないのですよ。神が主ですよ。

 

 

第十九帖(六七六)

 

 小乗(しょうじょう)の行と馬鹿にするのはやめなさい。理屈で神を割り出したり、算盤(そろばん)ではじき出したり、今の鼻高(はなだか)さんはしていますが、何処(どこ)まで行ってもわかりませんよ。土耕(たがや)す祈りに神の姿現われますよ。とどまってはなりません。いつも弥栄々々に動いて行かなければなりません。大中心に向かって進まなければなりません。途中には途中の、大には大の、中には中の、小には小の中心はありますが、行く所は一つです。と言っても小の中心を忘れてはなりません。神は順なのです。まず小の神から進んで行きなさい。本当のこと知るには、本当の鍛錬いるのですよ。棚からボタモチ食べていてはだんだん痩せ細るのみ。鍛えなさい鍛えなさい。鍛えればこそ光出て来るのですよ。

 

 

第二十帖(六七七)

 

 他力の中の自力です。とは言っても、まかせ切ったと言って、懐手(ふところで)なりません。自力大切です。まつりは常住坐臥(じょうじょうざが)にありますよ。拝むばかりではなりません。拝むまつりはまつりのカタです。カタから入るのが入りやすいが、この程度の境地では戒律いりますよ。カタに囚われてはなりません。戒律の世界にいつまでもいてはなりません。十年たてば十才になりますよ。恩、知らなければなりません。恩に報いなければなりませんよ。人民、天地の恩忘れているから、喜び少ないのです。ものの順序わきまえねばなりません。悪平等なりません。政治や経済は裏、二義的のもの。