日月神示 黄金の巻 第八十一帖(五九二)から第八十七帖(五九八)

第八十一帖(五九二)

 

 心に凹凸(おうとつ)あるから幽界のものに取りつかれて、つまらないことになるのですよ。つまらないことをひろめて亡びますよ。(一月三日)一二十

 

 

第八十二帖(五九三)

 

 いよいよとなって助けてくれと走り込んでも、その時では遅いから、間に合わないから、早く神の心悟れと言ってあるのですよ。笑いのない教えにしないでくださいね。学問や金を頼っているうちは、まだまだ改心出来ません。今までの宗教の力でも、法律でも、どうにもなりません。掃除が目の前に来ています。神の力を頼るより他に道ないことまだわからないのですか。中程まで進むとわからないことありますよ。神の試練気つけてくださいね。どちらの国も見当とれないことになりますから。肚(はら)立つのはめぐりあるからです。善で続くか悪で続くか、この世に善と悪とがあって、どちらで立って行くか、末代続くか、得心(とくしん)ゆくまで致させてありましたが、もう悪では続かないことが、悪神にもわかって来るのですから、今しばらくのゴタゴタですよ。ものの調和がわかれば、正しき霊覚が生まれますよ。神の姿がうつって来ますよ。(一月三日)一二十

 

 

第八十三帖(五九四)

 

 光る誠の行をさしたら、皆逃げてしまうから、ここまで甘くして引っ張って来ましたが、もう甘く出来ませんから、これからはキチリキチリと神の規則通りに行いますから、御手柄(おてがら)結構に、褌(ふんどし)しめて下さいね。この世は神の国の写しであるのに、幽界から写って来たものの自由にさせられて、今の体裁(ていさい)、この世は幽界同様になっていますよ。地(くに)は地のやり方しなければ治りません。早く気付いた人民から、救いの船を出して下さいね。これと信じたらまかせ切りなさい。損もよいのです。病気もよいのです。怪我もよいのです。それによってめぐり取って戴くのですよ。めぐりなくなれば日本晴れですよ。今からその借銭済ましです。世界のめぐり大きいのです。真理は霊、芸術は体です。正しき芸術から神の道に入るのもよいのです。説くのもよいのです。芸術の行き詰まりは真理がないからです。芸術は調和。七つの花が八つに咲きますよ。(一月三日)一二十

 

 

第八十四帖(五九五)

 

 神は人民に改心させて、世の立て替え立て直し致そうと思ったのですが、曇りがあまりにひどいから、何事のびっくりが出るか、もう神も堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒切れたのです。人間が恨みや怒り持つと、その持ち物までが争うことになります。早く気持ちから洗濯して下さいね。死んでも続きますよ。結構に始末せねばなりません。上に立つ者余計に働かねばならない時来ていますよ。いくら古くから信心していると言っても肝腎がわかっていないと何にもなりません。よい御用出来ません。想念の自由とは、神に向上するより上の、より善き方に進む自由です。どの世界の人民も自由もちます。(一月三日)

 

 

第八十五帖(五九六)

 

 裏の仕組にゝ入れると表の仕組となり、表の仕組に〇入れると裏の御役となるなり。ゝ抜けば悪のやり方となるのです。どの仕組もわかっていないと、三千世界の先々までわかっていないと、何事も成就しませんよ。神界の乱れ、イロからですと言ってありましょう。男女関係が世の乱れの因(もと)なのです。お互いに魂のとりやりですよ。この世ばかりでなく、あの世まで続くのですから、くどう気つけなさい。コトはモノになります。悪いことすれば悪いもの生まれて来て、生まれ故郷に喰い付いて悪くします。善いことも同様です。因縁のあるみたまが集まって来て人のようせん辛棒して、世界の立て替え立て直しの御用致すのですから、浮いた心で参って来ても御役に立ちません。邪魔ばかりです。因縁のみたまはどんなに苦しくても心は春です。心勇まないものは、神示(ふで)読んで馬鹿らしいと思うものは、遠慮いらないので、さっさと帰って下さいね。神はもう、機嫌とりは御免なのです。(一月三日)

 

 

第八十六帖(五九七)

 

 一分一厘、力一杯、違わないこと書かしてあるのですよ。色眼鏡で見るから、違ったことに見えるのです。神示、嘘だと言うようになるのです。眼鏡外して、落ちついてみて、肚で見て下さいね。世の先々のことまではっきりと移りますよ。そなたの心の中にいる獣(けだもの)、言向(ことむ)けねばなりません。善きに導かねばなりません。一生かかってもよいのです。それが天国に行く鍵なのです。マコトの改心なのです。智慧と、愛が主の座に居らねばなりません。物は愛から生まれます。ウムものがもとです。生まれるものはナルのです。ナルには智慧でなるのですよ。(一月三日)

 

 

第八十七帖(五九八)

 

  まことに改心出来たと、神が見届けたら、今度はこの世はもとより、何の心配もないように護(まも)って、肉体、顔まで変えてやりますよ。宿命と運命は同じではありません。磨けばどんなにでも光ります。放っておいても神に背くものは自滅して行き、従うものは弥栄えて生きます。其処(そこ)に神の能(はたらき)、よく悟りて下さいね。人間の処理方法と神の処理方法と融和せねばなりません。急がねばならず、急いでは谷底に落ちて出来損(そこ)ないます。ありとあるもの、何(な)んでも彼(か)んでも天地の御用持っていますよ。そのものの勝手な道は許しませんよ。大き喜びの中に、小さい自分の喜び大きく栄えますよ。大きな生命の中にこそ小さい自分のマコトの喜びが弥栄えるのです。わかりましたか。(一月三日)