日月神示 日の出の巻 第一帖(二一四)から第六帖(二一九)

第七巻

 

日の出の巻(全二十三帖)

 

自 昭和十九年十二月一日

至 昭和十九年十二月二十九日

 

 

第一帖(二一四)

 

 春とならば萌(も)え出(い)づるのです、草木ばかりではありません、何もかも萌え出(で)るのです、この方(ほう)の言うこと譬(たと)えではないと言ってありましょう、少しはわかりましたか。石物言う時来ました、この道早く知らしてくださいね、岩戸は五回閉められているのです、那岐(なぎ)・那美(なみ)の尊の時、天照大神(あまてらすおおかみ)の時、神武天皇の時、仏(ほとけ)来た時と、大切なのは素戔嗚(すさなる)の神様に罪着せした時、その五度(たび)の岩戸閉めですから、この度の岩戸開きはなかなかに大層ですと言うのです。いよいよ厳しくなってきましたが、これからが正念場です、否(いや)でも応でも裸にならなければなりません、裸ほど結構なものないことだんだんわかって来ますよ。十二月一日、一二(〇の中にゝの印)。

 

 

第二帖(二一五)

 

 今年は神界元の年です、神始めの年と言いなさい。一二三(ヒフミ)、三四五(ミヨイヅ)、五六七(ミロク)です、五の年は子(ね)の年です。取り違いしないように、月神の巻十人と、十人の役員に見せてやってくださいね、時節到来したのです。桜咲き神の御国(みくに)は明け初(そ)めにけり、十二月の二日、ひつ九のか三しらす。

 

 

第三帖(二一六)

 

 次の世とは月の世のことです、一二(ひつき)の月(二)の世です、神月の月の世です、取り違いしないように致してくださいね。智や学があっては邪魔になります、無くてもならない難しい仕組です、月の神様祀ってください、素戔嗚の神様祀ってください、今にわかることです、日暮れ良くなりますよ、日暮れに祀ってくださいね、十柱(とはしら)揃ったら祀ってくれいと言ってありましょう、神急(せ)けます、十二月の二日、ひつ九のか三二(ふ)で。

 

 

第四帖(二一七)

 

 旧十月八日、十八日、五月五日、三月三日はいくらでもあるのですと言ってありましょう、この日は人民には恐い日ですが、神には結構な日ですと言ってありましょう、神心になれば、神とまつわれば、神とあななえば、臣民にも結構な日となるのです。その時は五六七(ミロク)の世となるのです。桜花一度にどっと開く世となるのです、神烈(はげ)しく臣民静かな御代(みよ)となるのです、日日(ひにち)毎日、富士晴れるのです、臣民の心の富士も晴れ晴れと、富士は晴れたり日本晴れ、心晴れたり日本晴れです。十二月二日、ひつ九のか三。

 

 

第五帖(二一八)

 

 右(みぎり)に行かんとする者と、左に行かんとする者と結ぶのが(渦の印)(うづ)の神様です、(渦の印)の神様とは素戔嗚(すさのお)の大神様です、この御用(おんはたらき)によりて生命(いのち)があるのです、力生まれるのです、(渦の印)がまつりです、神国の祀り(渦の印)です、神はその全き姿です、神の姿です。男の魂(たま)は女(おんな)、女の魂は男と言って知らしてありましょう。十二月の三日、ひつ九のか三。

 

 

第六帖(二一九)

 

 神界のことは人間には見当取れないのですよ、学でいくら極めようとてわかりはしないのです、学も無くてはなりませんが、囚(とら)われると悪となるのです、下(しも)の神々様には現界のことはわかりはしないのです、わからない神々に使われている肉体、気の毒だから身魂磨(みたまみが)け磨けとくどう言っているのです。三、四月に気をつけなさい、どえらいこと出来るから、どうしても磨いておいて下さいね、それまでに型しておいてください。十二月五日、ひつ九のか三。