日月神示 下つ巻 第一帖(四三)から第七帖(四九)

第二巻

 

下つ巻(全三十八帖)

 

自 昭和十九年七月十二日

至 昭和十九年八月三日

 

 

第一帖(四三)

 

 富士は晴れたり日本晴れ。青垣山(あおがきやま)めぐれる下(した)つ岩根(いわね)に祀りくれた、御苦労でした、いよいよ神も嬉しいのです。鳥居はいりません、鳥居とは水のことです、海の水ある、それ鳥居です。皆の者御苦労です。蛇(じゃ)が岳(たけ)は昔から神が隠しておった大切の山ですから、人の登らないようにして、竜神となって護(まも)ってくれた神々様にも御礼言います。

 

 富士は晴れたり日本晴れ。いよいよ次の仕組にかかるから、早く次の御用きいてくださいね、神急(せ)けます、山晴れ、地(くに)晴れ、海晴れて、初めて晴れるのです。天晴れて神の働きいよいよ烈(はげ)しくなったら、臣民いよいよわからなくなるから、早く神心になって下さいね。次々に書かしておくから、よく心に留めておいて下さいね。

 

 この道(おしえ)は宗教(おしえ)ではありません、教会ではありません、道ですから、今までのような教会作らせませんよ。ミチとは臣民に神が満ちることです、神の国の中に神が満ち満ちることです。金儲けさせません、欲すてて下さいね。七月の十二日のふで、ひつくのか三。

 

 

第二帖(四四)

 

 今度の岩戸開く御用は、人の五倍も十倍も働く人でないとつとまりませんよ。岩戸開くと言っても、それぞれの岩戸あります、大工は大工の岩戸、左官は左官の岩戸と、それぞれの岩戸あるから、それぞれ身魂相当の岩戸開いてくださいね。欲が出るとわからないことに、盲になるから、(〇の中にゝの印)気つけなさい。

 

 神の御用と言って自分の仕事休むような心では、神の御用になりません。どんな苦しい仕事でも、今の仕事、十人分もして下さいね。神は見通しですから、次々に善きようにしてやるから、欲出さず、素直に今の仕事致しておいてくださいね、その上で、神の御用してくださいね。

 

 役員と言っても、それで食ったり飲んだり暮らしてはなりません、それぞれに臣民としての役目あるのです、役員づらしたら、その日から代わり者出しますよ、鼻ポキン折れます、神で食うことはならんから、くれぐれも気をつけておきなさい。七月の十三日、ひつ九のか三。皆の者、御苦労でありました。

 

 

第三帖(四五)

 

 この神のまことの姿見せてやるつもりでしたが、人に見せると、びっくりして気を失うかもしれないから、石に彫らせて見せておいたのに、まだ気づかないから、木の型をやったでしょう、それが(〇の中にゝの印)のある活動の時の姿です、(〇の中にゝの印)の見世物にしてはなりませんよ、お山の骨もその通りです。これまで見せてもまだわかりませんか、何もかも神がさしてあるのです。心配いらないから欲出さずに、素直に御用きいて下さいね、今度のお山開き、まことに結構です。(〇の中にゝの印)が烈しくなると、(〇の中にゝの印)の話より出来ないことになります、(〇の中にゝの印)の話結構です。七月の十三日、ひつ九のかみ。

 

 

第四帖(四六)

 

 早く皆のものに知らしてくださいね、神急ぎますよ。お山の宮も五十九の岩で作らせておいたのに、まだ気がつきませんか、それを見ても神が使ってさしておること、よくわかるでしょうが、それで素直に神の言うこと聞いてくれて我(が)を出すなと言っているのです、何事も神にまかせて、取り越し苦労しないように、我がなくてもならず、我があってもならず、今度の御用なかなか難しいのです。

 

 五十九の石の宮出来たから、五十九の石身魂、いよいよ神が引き寄せるから、しっかりしておって下さいね、今度の五十九の身魂は御苦労の身魂です。人のようせん辛抱さして、生き変わり死に変わり修行さしておいた昔からの因縁の身魂のみですから、見事御用つとめ上げてくださいね。教会作らないように、信者作らないように。この仕組、知らさなければならず、知らしてはならないし、神もなかなかに苦しいのです。世の元からの仕組ですから、いよいよ岩戸開く時来ました。七月の十三日、ひつくのか三。

 

 

第五帖(四七)

 

 江戸に神と人との集まる宮建てなさい、建てると言っても家は型でよいのです、仮のものですから人の住んでいる家でよいのです。神の石まつって、神人祀ってくださいね。それが出来たら、そこでお告げ書かせますよ。淋しくなった人は集まって、その神示(ふで)見て読んでみれば、誰でも甦りますよ。この神示うつす役要ります、この神示印刷してはなりませんよ。神の民の言葉は神讃(たた)えるものと思いなさい、てんし様讃えるものと思いなさい、人褒(ほ)めるものと思いなさい、それで言霊幸(ことたまさき)わいます、それが臣民の言葉です。悪き言葉は言ってはなりません。言葉は善き事のために神が与えているのですから忘れないようにしなさい。七月の十五日、ひつくのか三のふで。

 

 

第六帖(四八)

 

 今までの神示、縁ある臣民に早く示してくださいね、御用の身魂が喜んでいろいろ御用するようになるから、早く示して江戸に仮の宮作ってくださいね。神々様臣民まつろいて、岩戸開く元出来るから、早く知らせてくださいね、誰でも見て読めるように写して、神前に置いて、誰でも読めるようにしておいてくださいね。役員よく考えて、見せる時、間違えないようにしてくださいね、七月の十五日、ひつくのか三のふで。

 

 

第七帖(四九)

 

 この神示読んで嬉しかったら、人に知らしてやりなさい、しかし無理には引っ張らないように。この神は信者集めて喜ぶような神ではありません、世界中の民みな信者です、それで教会のようなことするなと言うのです、世界中大洗濯する神ですから、小さいこと思っていると見当とれないことになりますよ。

 

 一二三祝詞(ひふみのりと)する時は、神の息に合わして宣(の)りなさい、神の息に合わすのは、三五七・三五七に切って宣りなさい。終(しま)いだけ節長くよみなさい、それを三度よみて宣りあげなさい。天津祝詞(あまつのりと)の神ともこの方言います。七月十五日、一二(〇の中にゝの印)。