第十三巻
雨の巻（全十七帖）
自 昭和二十年十月十三日
至 昭和二十年十二月十九日
第一帖（三三五）
天（あめ）の日津久（ひつく）の大神のお神示（ふで）です、とくにお許しもろて書きしらします。
十二の巻、説いて知らすのです、この巻「雨の巻」と言いなさい。この度は昔から無かりたことするのですから、人民にはわからないことですから、素直にするのが一等です。惟神（かんながら）の道とか神道とか日本の道とか今の臣民言っていますが、それが一等の間違いだと言ってありましょう、惟神とは神人共に融け合った姿ですよ。今の臣民神無くしているではないですか、それで惟神も神道もないのですよ、心大きく、深く、広く持って下さいね、いよいよとなるまでは落としておきますから、見当とれないから、よくこの神示読んでおいて下さいね。
世界中に面目（めんもく）ないことないようにしなさいと言ってありましょう。足元から鳥立ってもまだ目覚めないのですか、神示裏の裏までよく読みなさいと言ってありましょう。この道はただの神信心とは根本から違うと言ってありましょうが、三千世界の大道（おおみち）です。所の洗濯と身魂（みたま）の洗濯と一度になるところあります。イスラの十二の流れの源（みなもと）わかる時来たのです。
命がけで神の御用つとめていると思って邪魔ばかりしているではないですか、金（きん）や学や智では大峠越せません。神はせよと言うことするなと言うこともあるのですよ、裏の裏とはそのことです、よく心得て下さって取り違いしないように。手のひら返しますよ返しますよ、この度の岩戸開きは人民使って人民助けるのです、人民は神のいれものとなって働くのです、それが御用です、いつでも神憑（か）かれるように、いつも神憑かっていられるようでなくてはならないのですよ。神の仕組いよいよとなったのです。十月十三日、ひつ九のか三。
第二帖（三三六）
天の大神様は慈悲深くてどんな偉い臣民にも底知れないし、地（ち）の大神様は力ありすぎて、人民には手におえません、見当取れません。そこで神々様をこの世から追い出して悪神（がみ）の言うこと聞く人民ばかりとなりていたのです。七五三（しめ）は神々様をシメ込んで出さぬためのものと言ってあること、これでわかりましょう、鳥居は釘付けの形なのです、キリストの十字架も同様です、キリスト信者よ改心しなさい、キリストを十字架に釘付けしたのは、そなたたちなのですよ、懺悔（ざんげ）しなさい。
〇とは外国のことです、（〇の中にゝの印）が神国（かみぐに）の旗印（はたじるし）です、神国と外国との分けへだて誤っていますよ。大き心持ちなさい、鏡掃除です、上中下三段に分けてある違う血筋をだんだんに現わします、びっくり箱あきますよ、八九の次は十です。何事も裏腹と言ってありましょう、他人（ひと）が他人がと思っていたこと、我（われ）のことであったでしょう、よく神示読んでいないと、キリキリ舞いしなければなりませんよ、日本が日本がと思っていたこと、外国であったこともありましょう、上下（うえした）ひっくり返るのですよ、わかりましたか。
餓鬼までも救わなければならないのですが、餓鬼は食べ物やれば救われますが、悪と善と取り違えしている人民、守護神、神々様救うのはなかなかですよ、悪を善と取り違え、天を地と、地を天と信じている臣民人民なかなかに改心難しいのです。我（われ）と改心出来ねば今度は止むを得んこと出来ますよ、我（われ）ほど偉い者ないと天狗になっているから気をつけるほど悪く取りていますが、こんな身魂は今度は灰です、もう待てないことになったのですよ。十月の十四日、ひつ九のか三しるす。
第三帖（三三七）
草木は実（み）を動物虫けらに捧げるのが嬉しいのですよ。種は残して育ててやらねばならないのですよ、草木の身が動物虫けらの御身（みみ）となるのですよ、出世するのですから嬉しいのですよ、草木から動物虫けら生まれると言ってありましょう。人の身、神に捧げるのですよ、神の御身となること嬉しいでしょう、惟神の御身とはそのことです、神示よく読めばわかるのです。この道は先に行くほど広く豊かに光り輝き、嬉し嬉しの誠の惟神の道です、神示よく読みなさい、どんなことでも人に教えてやれるように知らしてあるのですよ。
いろはに戻しますよ、一二三（ひふみ）に返しますよ、一二三が元です、天からミロク様は水の御守護遊ばします、日の大神様は火の御守護なさいます、このこと魂までよくしみていないと御恩わからないのです。悪も善に立ち返りて御用するのです。善も悪もないのですと言ってありましょう、神の国真中に神国になると言ってありましょう、日本も外国も神の目からは無いのですと言ってありましょう、神の国あるのみです、わかりましたか。改心すればゝの入れ替え致してその場からよき方に廻してやりますよ、何事も我がしているなら自由になるのですよ。我の自由にならないのは、させられているからです、このくらいのことわからないで神国の臣民とは言えませんよ、国々所々に宮柱太敷（みやばしらふとし）キ立てなさい、たかしれよ。この先は神示に出したこと用いないと、我の考えでは何事も一切成就しませんよ、まだ我（が）出している臣民ばかりですよ。従うところには従わなければなりません、従えばその日から楽になって来るのですよ、高い所から水流れるようにと言って知らしてありましょう。十月の十五日、ひつ九のか三。
